概要
広島に根ざすこと、触れること、離れること
広島で育ち、現在は東京を拠点にアーティスト・インディペンデントキュレーターとして活動する半田颯哉が主宰するキュラトリアルプロジェクトと、広島を拠点にアートマネジメントを手掛けるタメンタイによる共同企画。
両者がタッグを組むのは、2023年にG7広島サミットにあわせて開催した「Take it Home, for (__) Shall Not Repeat the Error.」(そごう広島店)以来。同展はアップデートを経てニューヨークの非営利団体であるapexartの公募で採択され、受賞者展「Take it home, for (__) shall not repeat the error. [Manhattan Project]」がまもなく開催となります。それと時期を同じくして再び広島で企画される本展では、アートを通じて広島に根ざすこと、触れること、離れることを考えます。
また今回は福岡出身で現在広島を拠点としている堀口智尋が共同キュレーターとして新たな視点を加えます。
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本展「Hiroshima – Inside/Outside」では、広島出身者、広島在住者、広島外出身者の複数形の視点によって、広島という場所を見つめ直す。本展では共同キュレーター制を取り、それぞれが捉えた広島内外での様々なアーティストによる活動を一堂に会することを目指す。 「広島」を捉えることは容易ではない。内側から見た広島は、「平和都市」の前提が共有されきった中で日常生活が繰り広げられている。一方でその外側に出たとき、「広島」が「ヒロシマ」であったことを再認識し、そしてその存在感の欠如に気付いたりもする。そうして自身の中の広島を発見することとなるのだが、その瞬間に純粋な「広島の内側の人」という視点は失われ、多かれ少なかれ外から見た広島像を内在化することとなる。 そうした中で重要なのは、「主観-客観」のどちらかに依拠するのではなく、その複合性やグラデーションの中で広島を見つけ、広島という地における文化的アイデンティティを再考することであり、被爆80周年を迎える広島の、次の10年、20年を考えるための錨としたい。